日常こそが最高の教室 〜こへまる日記〜

日常生活全てが学び。これまでいろいろな場所で学びを得てきた私が、営業経験・コンサル経験を得て学んだことをシェアしたりする日記です。

目的論

今日は私が個人的に深く研究している

アドラー心理学について、記事を書きたいと思います。

   

研究しているといっても、

書籍を読んだり、少人数セミナーで発表したりという程度ですが。

   

アドラー心理学は、最近有名になってきた学問です。

   

その大まかな特徴として、

   

・全ての悩みを対人関係の悩みと捉える

   

原因論ではなく目的論の立場を取る

   

この二つです。

   

   

少し専門的、かつ難しい用語が出てきましたね。

   

まず、1つ目の「全ての悩みを対人関係の悩みと捉える」

これは、言葉の通りで、仕事・お金・恋愛・交友・家族…

全ての悩みは、対人の「比較」によるものだ、とする

考え方です。

   

実際、恋愛・交友・家族に関しては

イメージつくかと思います。

   

しかし、仕事・お金に関してはどうでしょうか。

   

例えば、仕事のミスの9割は人間関係が原因と言われています。

実際に、仕事そのもののストレスよりも、

上司や同僚との人間関係に悩んでいるという方も

いるかと思います。

   

では、お金に関してはどうでしょう。

   

これは、少し複雑な考え方ですが、収入面で、他人と比較して

「自分は稼いでいない」と思い込んでしまう。

その結果、他人に対して劣等感を抱いてしまう。

   

劣等感だけならいいのですが、それを僻みに使ったり、

自己肯定を弱めてしまう。

これは紛れもなく対人関係の悩みが影響しているといえます。

   

このように、全ての悩みは対人関係の悩みに帰結するのです。

   

   

次に、アドラー心理学を語る上で欠かせないテーマ、

原因論」と「目的論」について書きます。

   

原因論フロイト的思考法。

     現在の自分の特徴・事象・要因を過去に

                  求める考え方。

     トラウマという考え方もこれに起因する。

   

目的論アドラー的思考法。

     現在の自分の行動によって、

     未来の自分が決定されるという考え方。

     今の自分次第で、どんな未来も創れると

     考える。

   

大まかには、こういう違いです。

   

原因論は過去に、「目的論」は未来に目を向けます。

   

アドラー心理学が提唱される前までは、

心理学の分野で主流だったのがフロイト的思考法です。

   

しかし、近代注目されているアドラー心理学

その理由を挙げるならば、ここにあると思います。

   

過去が原因で今を作っているから

自分は変われないと考えるよりも、

未来はこれから作っていくから、

自分は変わることが出来る。

   

こう考えるほうが希望が持てそうですよね。

   

これは対人関係において、非常に効果的で、

「自分は昔人に傷つけられたから対人恐怖症だ」

と考えるよりも、

「自分は対人恐怖症を克服したい。

だから人と話す練習をする!」

と考えている方が、他の人からの見え方も、

自分自身の心の安定度も大きく変わります。

   

「〜だから」という口癖を

「〜のために」に変えることがはじめの一歩です。