日常こそが最高の教室 〜こへまる日記〜

日常生活全てが学び。これまでいろいろな場所で学びを得てきた私が、営業経験・コンサル経験を得て学んだことをシェアしたりする日記です。

課題の分離

今日はアドラー心理学の中でも

特に日常生活で使える考え方、

「課題の分離」について

記事を書きたいと思います。

   

みなさんは、人に対して何かを注意する時、

また、人になにかの行動を起こさせる時、

こういう風に考えたことはありませんか。

   

「どうして、こんなに言ってるのに、

言うことを聞かないんだ!」

   

「どうして、この人は動いてくれないんだろう」

   

最もな感想ですね。

誰しもが抱く、正常な感情です。

   

しかし、現実として人を変えることは難しいです。

それよりかは、自分が変わったほうが

ずっと楽です。

   

あらゆる問題には、自分自身にコントロールできる部分と

コントロールできない部分があります。

   

自分自身の問題はコントロールができる問題。

一方で、他人の行動、考え、言動、人生は

自分自身でコントロールできません。

   

このように、他人へのベクトルのあらゆる行為

(「〜させる」というような行為)と、

自分へのベクトルのあらゆる行為(「〜する」行為)

分類する考え方を、「課題の分離」といいます。

   

   

例えば仕事の現場で、後輩の指導をしているとします。

後輩は、何度同じ注意をしても聞いてくれません。

   

この時に、この注意を聞かないと困るのは誰か、考えます。

後輩を正確に指導できないと自分が上司に

怒られてしまいます。

   

しかしそれ以上に、自分の注意を聞かないと

後輩はこれから先、仕事をするのが難しく

なってしまいます。

   

こういう風に、「その行動の先に困る人物」を考え、

その先にいる人物が自分でなければ、

それは「相手の課題」なのです。

   

この例で言えば、後輩が自分の言うことを聞かないのは、

後輩の課題だというわけですね。

   

しかし、この考えに対して、

「相手の課題だからって投げやりになるのなら、

それは放任主義と同じでは?」

という意見もあります。

   

勘違いされがちですが、アドラー心理学では

放任主義は推奨しません。

   

「相手の課題」に対しては、

土足で踏み込み、自分の価値観を押し付けるのではなく、

相手をしっかりと「勇気づけて」あげることが大切です。

   

「勇気づけ」に関しては、次回の記事で書きます。

   

   

日常生活で思い悩んだ時。

人間関係でうまく行かない時。

それは、もしかしたら課題の分離がうまくいっていない

ことが原因かもしれません。

   

今一度、自分がエネルギーを使っていることが、

最終的に誰のためになるか、

それを考えてみましょう。